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ChatGPTで広告文を量産する方法|コピペ用プロンプトと媒体別の注意点

公開:2026.08.05 / EC参謀 編集部
ChatGPTで広告文を量産する方法|コピペ用プロンプトと媒体別の注意点

広告文づくりが止まる原因は、才能ではなく物量です。検索広告は1グループに複数パターン、楽天RPPやAmazonスポンサー広告は商品ごと、SNS広告はクリエイティブごとに文言が要る——この量を手書きで回そうとすると、ほぼ必ず「去年の広告文を使い回す」状態になります。この記事では、ChatGPTを「案出し係」、人を「文字数・事実・表現のチェック係」と分担して広告文を量産する手順を、コピペ用プロンプトつきで整理します。

⏱ 忙しい人向け 3行まとめ

  • AIに任せるのは案出しと言い換え。人がやるのは文字数・事実・表現の3点チェックだけに絞る。
  • 量産の質は渡す材料で9割決まる。商品情報・ターゲット・キーワード・禁止表現を1枚にしておく。
  • 日本語の文字数はAIが数え間違える。「全角15文字以内」と書いても、入稿前に必ず人が数える。

ChatGPTに任せられる範囲と、任せてはいけない範囲

広告文づくりでAIに任せられるのは「案の量」であり、任せてはいけないのは「事実の確定」です。この線引きさえ最初に決めておけば、あとの作業はほぼ流れ作業になります。

広告文は商品説明文と違い、短く・大量に・媒体ごとの仕様に合わせて作る必要があります。この性質はAIと相性が良い部分と、極端に悪い部分がはっきり分かれます。得意なのは、同じ内容を20通りに言い換えること、切り口を変えて案を並べること、既存の文体をまねること。苦手なのは、日本語の文字数を正確に数えること、自社の在庫や配送条件を知っていること、そして法令上の線引きを判断することです。

任せてよい(AIが速い)

  • 1つの訴求を20パターンに言い換える
  • 価格訴求・時短訴求など切り口別の案出し
  • 既存の勝ちパターンを踏襲した横展開
  • 長い商品説明から広告用の短文を抽出する
  • キーワードを含めた見出し案の量産

任せてはいけない(人が確定する)

  • 送料・納期・在庫など事実にあたる情報
  • 「No.1」「最安」などの根拠が要る表現
  • 全角・半角を含む正確な文字数の確認
  • 効果効能に触れる表現の可否判断
  • 最終的にどの案を入稿するかの選定

とくに注意したいのが、AIが指示していない条件を勝手に足してくる点です。「送料無料」「即日発送」「返品保証」といった文言は、広告文として自然なので違和感なく紛れ込みます。実際には自店がその条件を提供していない場合、それは誇大表示になります。生成された案は「日本語として正しい」だけで、「自店にとって正しい」保証はまったくないという前提で扱ってください。

量産の前にそろえる4つの材料

広告文の質は、プロンプトの巧みさより渡す材料で決まります。以下の4つを1枚のメモにまとめておけば、以降はそれを貼り付けるだけで作業が始められます。

材料1|商品の事実(スペックと条件)

商品名、サイズ・容量・素材などの仕様、価格、送料条件、発送までの日数、セット内容。ここに書いていないことをAIに書かせないのがルールなので、事実は多めに用意しておくほど案の幅が出ます。

材料2|ターゲットと、買う理由

誰が、どんな場面で、何に困って買うのか。「30代・自宅で使う・準備の手間を減らしたい」程度の粒度で十分です。ここが空欄のまま生成すると、誰にでも当てはまる無難な文章しか返ってきません。

材料3|入れたいキーワード

検索広告なら実際に出稿しているキーワード、モール内広告なら商品名に含まれる検索語。広告文にキーワードが含まれているかどうかは、クリック率にも品質評価にも関わる部分なので、必ず渡します。

材料4|禁止表現リスト

「No.1」「最安値」「完全」「絶対」「効く・治る」など、自店で使わないと決めた語を列挙しておきます。これをプロンプトに毎回貼ることで、チェック工数がはっきり減ります。業種によっては薬機法まわりの表現も追加してください。

この4点をテキストファイルに保存しておき、商品が変わるたびに材料1と2だけ差し替える運用にすると、1商品あたりの準備は数分で済みます。広告文づくりが続かない店舗の多くは、プロンプトではなくこの材料の不在でつまずいています。

媒体別に「仕様」を守らせる指示の書き方

媒体ごとの文字数や体裁は、プロンプトの冒頭で条件として明示するのが確実です。ただし前述のとおりAIは文字数を数え間違えるため、指示は「守らせる努力」であって「保証」ではありません。

実務では、次のように媒体ごとの条件をブロックで用意しておき、プロンプトの先頭に貼り付けます。仕様は変更されることがあるため、最新の文字数上限は各媒体の公式ヘルプで確認してください

Google/Yahoo!の検索広告

見出しと説明文をそれぞれ複数パターン用意する形式です。指示のポイントは「見出しは体言止めまたは短い言い切り」「同じ語をすべての見出しで繰り返さない」「キーワードを見出しの前半に置く」の3点。案は多めに出させて、人が組み合わせを選びます。

楽天RPP・クーポンアドバンス

楽天のモール内広告では独立した広告文よりも商品名そのものが広告文として機能します。そのため「商品名の候補を検索語を含めて20案」という形で生成させ、既存の命名ルールに合わせて整えるのが実用的です。詳しくは楽天RPP広告の使い方を参照してください。

Amazonスポンサー広告

こちらも商品タイトルと画像の比重が大きい媒体です。生成させるのは、タイトル前半に置く訴求語と、ブランド広告用の短い見出し。禁止事項が細かく定められているため、生成後は必ず公式のガイドラインと照合します。

SNS広告(Instagram/X など)

文字数の自由度が高いぶん、冒頭1〜2行で止まるかどうかが勝負です。「1行目だけを20案」という切り出し方で生成させると、比較検討しやすくなります。本文は商品説明の流用でも成立します。

⚠️ 文字数は最後に人が数える

ChatGPTは日本語を語ではなくトークン単位で扱うため、「全角15文字以内」という指示に対して16〜18文字を返すことがよくあります。入稿画面のカウンターや表計算ソフトの文字数関数など、機械的に数える手段で最終確認してください。この工程を省くと、入稿時にまとめて弾かれて結局作り直しになります。

コピペで使えるプロンプト集

ここからは、そのまま使える5本のプロンプトを紹介します。【 】を自社の情報に置き換えてください。いずれも「伝えていない事実を創作しない」「禁止表現を使わない」という指示を組み込んであります。

① 基本形:検索広告の見出しと説明文をまとめて出す

あなたはEC専門の広告コピーライターです。 以下の情報だけを使って、検索広告の広告文を作成してください。 記載のない事実(送料・納期・在庫・保証など)は絶対に書かないでください。

商品名:【 】 商品の事実:【箇条書きで5個程度】 ターゲットと買う理由:【 】 入れたいキーワード:【 / / 】 使ってはいけない表現:No.1/最安/絶対/完全/【追記】

出力形式: ・見出し案 15本(全角15文字以内・キーワードを前半に置く) ・説明文案 4本(全角45文字以内) 見出しは、価格・時短・品質・不安解消・利用シーンの切り口を混ぜてください。

② 切り口指定型:似た案ばかりになるときに使う

以下の商品について、広告見出しを「切り口」ごとに作ってください。 各切り口につき3案、合計18案を出してください。

商品名:【 】 商品の事実:【 】 ターゲット:【 】

切り口:

  1. 価格・コスパ
  2. 時短・手間が減る
  3. 品質・素材・製法
  4. 買う前の不安を消す
  5. 使う場面が想像できる
  6. 数量や期間の限定性(※事実として限定がある場合のみ)

各案の末尾に、どの切り口かを( )で付けてください。

③ 横展開型:勝っている広告文をまねさせる

以下は、現在成果が出ている当店の広告文です。 この文体・語彙・リズムを踏襲したまま、別の商品の広告文を作ってください。

成果が出ている広告文: 【3〜5本を貼り付け】

新しい商品名:【 】 新しい商品の事実:【 】 入れたいキーワード:【 】

出力:見出し12本(全角15文字以内) 元の広告文にない訴求(送料無料・即日発送など)は追加しないでください。

④ 商品名量産型:楽天・Amazon向け

モール内検索を意識した商品名の候補を作ってください。

商品名(現行):【 】 商品の事実:【 】 検索されている語:【 / / 】 ブランド名:【 】

条件: ・前半30文字以内に、ブランド名と主要キーワードを入れる ・同じ語を2回以上繰り返さない ・記号の多用や、事実でない語(最安・限定など)は使わない

20案を、文字数の目安つきで出してください。

⑤ チェック型:作った広告文を自己点検させる

以下の広告文について、次の観点で問題がないか指摘してください。 問題がある箇所は、修正案もあわせて提示してください。

観点:

  1. 商品の事実として与えていない情報が含まれていないか
  2. 根拠が必要な表現(No.1・最安・効果効能など)が含まれていないか
  3. 誤解を生みやすい省略や、二重価格に見える書き方がないか
  4. 同じ語の重複や、意味の重なりがないか

商品の事実:【 】 チェック対象の広告文:【貼り付け】

⑤は特に効きます。生成と点検を同じAIにさせるのは矛盾に見えますが、役割を「書く」から「探す」に切り替えると指摘の精度は上がります。もちろん最終判断は人が行いますが、目視チェックの前に機械的な一次フィルターを1枚挟めるだけで、見落としは確実に減ります。

入稿前の3点チェックだけは人がやる

人が確認するのは、文字数・事実・表現の3点だけで足ります。それ以外を全部AIに任せる前提にすることで、量産が現実的な作業量に収まります。

この3点を「1案10秒」で処理できる状態にしておくのがコツです。チェック項目を増やすほど量産は止まります。ブランドトーンの微調整や語尾の統一は、入稿後の改善で拾えば十分です。

法令まわりは公式・専門家の確認を

広告表現には景品表示法(優良誤認・有利誤認、二重価格表示)、薬機法、業種ごとの個別規制が関わります。本記事の内容は一般的な整理であり、個別の表現の可否を判断するものではありません。実際の運用にあたっては、各媒体の広告ポリシーおよび所管省庁の公式情報、必要に応じて専門家にご確認ください

量産した広告文を、成果につなげる回し方

広告文の量産が効くのは、入稿して終わりにせず「差し替えの回転数」を上げたときです。案が10本あることに価値はなく、10本を順に試して残す作業に価値があります。

現実的な運用は、月に1回、成果の悪い広告文を下位から2〜3本落とし、同じ数だけ新しい案に差し替える形です。全部を一度に入れ替えないのがポイントで、そうしないと数値が動いた理由が分からなくなります。差し替えの判断材料は、クリック率と、そこから先の転換率の2つで足ります。

もう1つ、量産で得た副産物として「刺さらなかった訴求」の記録が残ります。価格訴求が効かない商品、時短訴求が効かない商品が分かってくると、次の商品の広告文づくりは最初から筋の良い案に寄せられます。この蓄積は、材料メモの「ターゲットと買う理由」の欄に書き足していってください。予算の考え方についてはリスティング広告の費用相場、商品ページ側の文章についてはChatGPTで商品説明文を作る方法もあわせてご覧ください。

💡 まとめ:AIは「案の在庫」を作る道具

広告文の運用で本当に効くのは、名コピー1本ではなくいつでも差し替えられる案の在庫があることです。ChatGPTはその在庫を作る道具として使うと最も費用対効果が高くなります。材料を1枚用意し、プロンプトを5本保存し、入稿前に3点だけ人が見る——この形にできれば、広告文が理由で施策が止まることはなくなります。

よくある質問

Q. ChatGPTが作った広告文を、そのまま入稿してもいいですか?

A. おすすめしません。理由は3つあります。1つ目は文字数です。生成AIは日本語の文字数カウントが正確ではないため、「全角15文字以内」と指示しても16文字や17文字で返ってくることが珍しくありません。入稿前に必ず実数を数えてください。2つ目は事実です。伝えていない仕様(送料無料、当日発送、サイズ展開など)を、それらしく創作して混ぜてくることがあります。3つ目は表現規制です。「業界No.1」「最安値」「効果があります」といった、根拠がなければ景品表示法・薬機法上リスクのある表現を平気で提案してきます。現実的な運用は、AIに20〜30案を出させ、人が①文字数、②事実、③表現の3点だけを機械的にチェックして絞り込む形です。この3点チェックであれば1案あたり10秒程度で終わるので、ゼロから書くより圧倒的に速くなります。

Q. 毎回同じような広告文ばかり出てくるのですが、どうすればいいですか?

A. 「切り口」を先に指定するのが最も効果的です。何も指定しないと、AIは無難な平均値を返してくるため、どの商品でも似た文章になります。切り口とは、価格訴求/時短訴求/品質・素材訴求/不安の解消/利用シーン/限定性(数量・期間)/実績(販売数・レビュー数)といった軸のことです。プロンプトに「次の6つの切り口で1案ずつ作ってください」と書くだけで、返ってくる案の幅は明確に広がります。もう1つの方法は、良かった既存広告文を3〜5本まとめて渡し、「この文体・トーンを踏襲して、別の切り口で10案」と指示することです。自社の勝ちパターンを土台にできるので、ブランドトーンからも外れにくくなります。それでも似通う場合は、商品側の材料が薄い可能性があります。特徴が3つしかない商品からは、3種類の広告文しか生まれません。

Q. 広告文づくりでChatGPTに入力してはいけない情報はありますか?

A. 仕入れ原価、取引先名、未発表商品の情報、顧客の個人情報、広告アカウントのIDやパスワードは入力しないでください。広告文づくりに必要なのは、公開予定の商品特徴・ターゲット・訴求したいキーワードだけで、原価や取引条件は不要です。また、レビュー本文をそのまま貼り付けて分析させる場合は、投稿者名や注文番号など個人が特定できる部分を削ってから渡してください。社外に出して困る情報は最初から入力しない、というのが最もシンプルで確実な線引きです。なお、法人向けプランやAPI経由の利用では入力内容の学習に関する扱いが個人向けと異なる場合があります。社内ルールを決める際は、利用しているサービスの最新の利用規約とデータ取り扱いポリシーを必ず確認してください。

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