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Shopifyの送料設定の方法|地域別・無料ラインの決め方

最終更新:2026.06.21 / EC参謀 編集部
Shopifyの送料設定の方法|地域別・無料ラインの決め方

「Shopifyの送料って、どこでどう設定すればいいの?」——ストアを立ち上げたばかりだと、送料設定の画面は項目が多くて、つい後回しにしてしまいがちですよね。でも送料は、注文の取りこぼし(カゴ落ち)にも、利益にも直結する大事な設定です。この記事では、送料の考え方の整理から、Shopify特有の「配送プロファイル」の仕組み、赤字にならない無料ラインの決め方、そして実際の設定手順とつまずきまで、初心者の方と一緒に順を追って確認していきましょう。

⏱ 忙しい人向け 3行まとめ

  • 送料の決め方は全国一律・地域別・重量/個数別・条件付き無料の4タイプ。商材に合わせて選ぶ。
  • Shopifyは「配送プロファイル」という箱で送料ルールを管理する。ここを理解すると設定が一気に楽になる。
  • 「○○円以上で送料無料」のラインは、気分ではなく粗利から逆算して決めると赤字を防げる。

まず押さえる:送料設定の4つの考え方

Shopifyの設定画面に入る前に、まず「自分のショップはどの方式で送料を取るか」を決めておくと、その後の作業が一気にスムーズになります。送料の取り方は、大きく4つのタイプに分けられます。どれが正解という話ではなく、商材の重さ・サイズ・価格帯によって相性が変わります。

タイプどんな決め方か向いている商材注意点
全国一律どこに送っても同じ送料(例:一律550円)軽い・小さい・全国の配送差が小さい商材遠方ぶんを誰かが負担する形になる
地域別北海道・沖縄・本州など、エリアで送料を変える大型・重量物・実費差が大きい商材設定が細かくなり手間が増える
重量・個数別重さや個数のレンジごとに送料を段階設定重さや数量で実費が大きく変わる商材商品ごとの重量入力が前提になる
条件付き無料「○○円以上で無料」など条件で無料化客単価を上げたい・まとめ買いを促したい場合ラインの決め方を誤ると利益を圧迫する

多くの小規模ストアは、「全国一律」または「地域別」をベースに、条件付き無料を組み合わせる形に落ち着きます。たとえば「全国一律550円、ただし5,000円以上で無料」といった具合です。重量物を扱うなら地域別+重量別、というように、商材の性質に合わせて組み合わせていきます。まずは「自分の主力商品は、どこに送っても実費がそんなに変わらないか?」を考えてみると、一律でいくか地域別でいくかの当たりがつきます。

タイプ選びの目安となる質問

  • 主力商品の発送サイズは、宅配便の小さめのサイズに収まるか?(収まるなら一律と相性が良い)
  • 北海道・沖縄への発送で、実費が大きく跳ね上がるか?(跳ねるなら地域別を検討)
  • 客単価を上げたい狙いがあるか?(あるなら条件付き無料を組み合わせる)

Shopify特有の仕組み「配送プロファイル」を理解する

送料の方式が決まったら、次はShopify側の仕組みです。ここでつまずく初心者の方がとても多いのですが、Shopifyは「配送プロファイル」という箱を使って送料ルールを管理する、という点さえ押さえれば、迷子になりにくくなります。

配送プロファイルとは、ざっくり言うと「どの商品グループを、どの地域に、いくらで送るか」をまとめたルールの束です。標準では「一般的な配送料金」という全商品共通のプロファイルが用意されていて、小規模のうちはここだけ設定すれば十分なことがほとんどです。一方で、「冷凍商品は別料金にしたい」「大型家具だけ地域別にしたい」といった場合は、商品グループごとに専用のプロファイルを作って分けて管理します。

⚠️ ここを混同しやすい:プロファイルと配送エリアの入れ子構造

Shopifyの送料は「配送プロファイル」の中に「配送エリア(国・地域のまとまり)」があり、さらにその中に「料金(一律・条件付きなど)」がぶら下がる、という入れ子(3階層)の構造になっています。「料金を足したつもりが、別のエリアに足していた」「離島だけ別エリアにしたつもりが本州と混ざっていた」といった取り違えが起きやすいところ。設定後は必ず購入画面(テスト注文)で表示を確認しましょう。なお画面の名称やメニュー位置は変わることがあるため、最新は公式ヘルプで確認してください。

もうひとつ大事なのが、商品の重量設定です。重量・個数別の送料を使う場合はもちろん、配送会社の自動計算(運送会社の料金をリアルタイムに反映する方式)を使う場合にも、各商品に正しい重量が入っていることが前提になります。重量が空っぽだと、計算が合わなかったり、送料が出なかったりします。送料設定とあわせて、商品側の重量も整えておくと安心です。

無料ラインの決め方:粗利から逆算する

「○○円以上で送料無料」——客単価を押し上げる定番の施策ですが、ラインを気分や競合のマネだけで決めると、売れるほど利益が痩せるという落とし穴があります。ここは焦らず、自分の数字から逆算して決めましょう。

無料ラインを決める3ステップ(考え方)

① 1注文あたりの「負担できる送料」を把握する
まず、商品1点あたりの粗利(売価−仕入れ・原価)をざっくり出します。送料を無料にするということは、その送料ぶんを粗利から払う、ということ。「無料にしても粗利が残る注文額はいくらからか」を先に決めるのが出発点です。たとえば送料の実費が目安で600円、粗利率が3割の商材なら、送料600円ぶんを賄うには約2,000円ぶんの売上が必要、という具合に逆算します(数値はあくまで目安で、商材によって変わります)。

② 平均客単価より少し上にラインを置く
無料ラインの効果は「あと少しで無料だから、もう1点足そう」と思ってもらえること。だから、ラインを今の平均客単価よりやや上に設定すると、まとめ買いを自然に後押しできます。客単価とまったく同じか下だと、ほぼ全注文が無料になり、ただ送料を捨てるだけになりがちです。

③ 利益を月単位で見て微調整する
一度決めたら終わりではなく、1〜2か月運用して「無料注文の割合」「平均客単価の変化」「全体の利益」を見て微調整します。客単価が上がっていれば成功、利益だけ痩せているならラインを引き上げる、という判断をします。

大事なのは、無料ラインは「集客装置」であると同時に「コスト」でもあると理解しておくこと。送料を完全に自社負担にして全品無料にする戦略もありますが、その場合は売価に送料ぶんを織り込んでいるか、リピートで回収できる設計かを必ず確認してください。送料の考え方そのものをもっと詳しく整理したい方は、関連記事の「ネットショップの送料設定の決め方」もあわせてどうぞ。

実際の設定手順(基本の流れ)

考え方が固まったら、いよいよ設定です。ここでは「全国一律+条件付き無料」を例に、基本の流れを並べます。メニューの名称や位置は変わることがあるため、操作前に最新の公式ヘルプで現在の画面を確認してください。手順の「考え方」はバージョンが変わっても共通です。

  1. STEP1:管理画面の「設定」から配送関連の項目を開く

    管理画面の設定メニューにある、配送・送料に関する項目を開きます。ここに前述の「配送プロファイル」が並んでいます。まずは標準の「一般的な配送料金」プロファイルを選びます。

  2. STEP2:配送エリア(送る範囲)を確認する

    プロファイルの中に「配送エリア」があります。国内向けなら日本が対象になっているかを確認。北海道・沖縄・離島を別料金にしたい場合は、ここで別エリアとして切り出します。

  3. STEP3:送料の「料金」を追加する

    エリアごとに料金を追加します。全国一律なら「手動で料金を設定」して一律の金額(例:550円など)を入力。配送会社のリアルタイム計算を使う場合は、その連携を選びます。金額はあくまで自分の実費とのバランスで決めます。

  4. STEP4:条件付き無料の料金を足す

    同じエリアに、もう1つ「料金0円」の行を追加し、適用条件を「注文金額が○○円以上」に設定します。これで「○○円未満は550円/○○円以上は無料」という出し分けになります。条件は注文金額または重量で設定できます。

  5. STEP5:テスト注文で表示を必ず確認する

    設定が終わったら、実際にカートに商品を入れて購入画面まで進み、金額の境目で送料が正しく切り替わるかを目視で確認します。ここを省略すると、本番で「送料が出ない」「無料にならない」といった事故につながります。

手動の一律料金

自分で決めた固定額を設定する方式。シンプルで管理しやすく、小規模スタートに向く。実費との差は自社で調整する。

条件付き無料

「○○円以上」「○点以上」などで無料化。客単価アップ施策の定番。ラインは粗利から逆算して決める。

配送会社の自動計算

運送会社の料金をリアルタイム反映する方式。実費に近い額を取れるが、商品重量の正確な入力が前提。

地域別・重量別を組み合わせるときの考え方

大型商品や重量物を扱う場合、一律だと遠方ぶんの実費が大きすぎて赤字になりがちです。そんなときは地域別と重量別を組み合わせると、実費に近い形で過不足なく送料を取れます。

地域別・重量別は便利な反面、設定が一気に複雑になります。「実費が大きく変わるところだけ分ける」を合言葉に、必要最小限から始めましょう。設定後のテスト注文(複数エリア・複数重量で確認)は、組み合わせが増えるほど重要になります。

つまずきポイント:ありがちな失敗

EC参謀でよく見かけるのが、「送料が購入画面に表示されない/0円のまま進んでしまう」というご相談です。原因の多くは、配送プロファイルの中で対象エリアに料金が設定されていない、または商品の重量が空のまま重量別を使っている、というもの。送料は「エリア」と「料金」がセットで揃って初めて表示されることを覚えておくと、原因にたどり着きやすくなります。

もう一つ多いのが、無料ラインを客単価と同じか下に置いてしまい、ほぼ全注文が送料無料になって利益が痩せるパターン。前述のとおり、ラインは平均客単価より少し上に置くのが基本です。さらに、地域別を細かく刻みすぎて、自分でも管理しきれなくなるのもありがちな失敗。実費差の大きいエリアだけに絞れば、十分に過不足は防げます。設定を変えたら毎回テスト注文で確認する——この一手間が、本番での事故をいちばん確実に防いでくれます。

よくある質問

Q. 送料は全国一律と地域別、どちらにすべきですか?

A. 商材の「実費差」で判断するのがおすすめです。軽くて小さく、どこに送っても配送料がそれほど変わらない商材なら、管理がラクな全国一律が向いています。逆に大型・重量物で、北海道や沖縄への実費が大きく跳ね上がる商材なら、地域別にしないと遠方注文で赤字になりがちです。迷ったら、まず一律でシンプルに始めて、遠方の実費負担が重いと感じたら地域別へ切り替える、という順序でも問題ありません。

Q. 送料無料にすると利益が出るか不安です。

A. 「全品無料」と「条件付き無料」を分けて考えると整理できます。条件付き無料(○○円以上で無料)なら、無料ラインを粗利から逆算して平均客単価より少し上に置くことで、客単価アップとコスト抑制を両立できます。全品無料にする場合は、売価に送料ぶんを織り込めているか、リピートで回収できる設計かを必ず確認してください。いずれも1〜2か月運用して、無料注文の割合と全体の利益を見ながら微調整するのが安全です。

Q. 設定したのに、購入画面で送料が正しく出ません。

A. まず「配送プロファイルの対象エリアに料金が入っているか」を確認してください。エリアはあっても料金行がないと、送料が表示されないことがあります。重量別を使っている場合は、各商品に重量が入っているかもチェック。そのうえで、実際にカートへ商品を入れて購入画面まで進み、金額の境目で送料が切り替わるかをテスト注文で確認します。画面の名称や項目位置は変わることがあるため、最新の操作は公式ヘルプで確認するのが確実です。

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